福岡県立城南高校同窓会/校章・名称使用 認証番号 №00002
第35回 講師:新田隆さん(11期生)思考と行動の変革=人生しあわせの流儀とは(2)=
日 時 2026年5月19日(火)19時~
テーマ 思考と行動の変革=人生しあわせの流儀とは(2)=
講 師 新田 隆さん(11期生) 元株式会社日立製作所 関東支社副支社長
<概要>
講師は昭和52年に城南高校を卒業後、山口大学経済学部へ進学。1982年に株式会社日立製作所に入社し、長年にわたり公共事業の営業の第一線で活躍された。
組織と人に向き合い続けたキャリアを通じて培われた人生観をもとに、2026年1月に開催された第31回に続き、今回はその第2弾として「思考と行動の変革」をさらに深掘りした、具体的かつ実践的なメッセージが語られた 。
講義の冒頭では、前回の振り返りを交えつつ、私たちが無意識に囚われがちな“枠”から抜け出すことの重要性が改めて示された 。数字列の見方を180度変えて読む例(87/78)を用いて「見方を変える」重要性を体感したほか、九つの点を4本の直線で結ぶお馴染みのパズルを通じ、「枠外へ線を延ばす」という発想転換を学習 。「見方や考え方を変えることで、私たちの行動は確実に変わる」という力強いメッセージとともに、本論へと進んだ 。
続いて、目標達成の技術として「アチーブメント理論」を用いた具体的なフレームワークが解説された 。新田氏は「成功=幸せ」と定義した上で、目標達成は生まれ持った才能ではなく、訓練によって身につく「技術」であると強調 。その中核となる「アチーブメント・ピラミッド」が紹介され、土台となる人生理念や価値観、その上にあるビジョン、目標、そして日々の計画や実行までが一貫していることの重要性が語られた 。
特に「家族を幸せにする」といった『目的』と、「売上達成」といった『目標』の違いを明確に区別し 、目的の明確化から行動の効果検証、改善計画へと繋げる生活改善の手順が具体的に示された 。
時間の管理と優先順位のセッションでは、お馴染みの四象限マトリクスを用いた「Z型行動」が提示された 。私たちは往々にして「緊急だが重要ではないこと」に振り回されがちであるが、将来の充実のためにいかに「重要だが緊急ではない第二象限」を意識的に拡大できるかが鍵となる 。事前対応を徹底することで「重要かつ緊急な第一象限」を縮小させ、パレートの法則(20%の重点に集中して80%の成果を出す)を意識した行動習慣が大切であると説かれた 。
人間関係の在り方においては「選択理論心理学」に焦点が当てられた 。外部の刺激に対して反射的に動くのではなく、それをどう解釈し、どう動くかはすべて自分の「選択」であるという考え方である 。物語や事例を引き合いに、事実に対する解釈の違いが対立か調和かの結果を分けることが示された 。
また、人間が持つ5つの基本的欲求(生存、愛・所属、力、自由、楽しみ)の強弱は人それぞれであり、他者を変えようとするのではなく、批判や文句といった「7つの致命的習慣」を避け、傾聴や受容といった「建設的行動」を実践することの大切さが語られた 。
さらに「コントロールの5領域」を整理し、他者や過去などのコントロール不能な領域は手放し、未来の事前対応や能力開発など、コントロール可能な領域へ働きかける重要性が解説された 。
何より説得力があったのは、新田氏ご自身の実践エピソードである 。かつて息子の就職先(アチーブメント社)への見方を改めたことでこの学びを受容された経験や 、現在も3年目となる社会保険労務士の国家試験に向けた資格学習を継続されているという自己研鑽の姿勢が紹介された 。
講義の締めくくりでは、「目標達成は技術であり、人生の成功(しあわせ)は日々の正しい思考と行動の選択によって自ら作り出せるものである」という情熱的なメッセージが贈られた 。
その後の懇親会でも世代を超えた活発な意見交換が行われ、前回の学びをさらに深め、明日からの行動へと変革させる、大変実り多く温かい一夜となった 。


