【開催報告】
関東近郊に進学した新卒業生を歓迎会する「東京ウェルカム会」と第17回城南火山の会の合同会を開催しました。
日 時 7月13日(土) 15時~ 第一部講演会
テーマ アナウンサーはこんな話し方をしている= 伝わる 伝える 話し方の秘密 =
講 師 菊地秀之(7期生)元長野放送アナウンサー
<概要>
城南高校在学中は漫画研究部に所属、卒業後は東京農工大に進学され、長野放送に就職、主に報道系のアナウンサーとして活躍されました。
アナウンサーに「決まった話し方」はないが、伝える・伝わるといったことが最も重視される。例えば、日本語の平仮名「はし」は新聞や文字テキストで「橋」「端」「箸」と区別できる反面、アナウンサーは声(音)という手段のみで伝える必要がある。これは正しい発音に加え「聞き取りやすい声質」を磨く必要がある。そしてこの「聞き取りやすい声質」は今からでも何歳からでも会得することができるという。
その一つの方法として、右手を筒状に丸め、これに息を吹きかけながら「ふうぅー」と息が続く限り言ってみる。子音「F」と母音「U」の発音区別を意識しながら、長く伸ばす母音「U~」の途中から、口を大きく開けて「あ(A)~」と言ってみる。このときの「A~」が腹式呼吸として腹→喉→声帯→口中→外部へ抜け一本の声として響く。声を出しながら頭回りが共鳴することを感じることが出来ればOKで、これが本来持っているその人の声質(概ね低音)という。
この声質は聞き手にとって聞き取りやすいばかりでなく、上ずった高音の声ではない、しっかりとした太い声質となって「堂々と自信を持った声(人)」に聞こえる、という。上ずった高音の声とは、喉よりも先、あたかも口の中で発音をしているような声のことであるが、聞き取りにくく、また堂々と聞こえない。
冠婚葬祭など人前で話すときは、暗記をして思い出しながら話すよりは、堂々と原稿を読んだ方が良い場合もある。仕事上でプレゼンテーションをする場合、皆の前に立った瞬間から「自分は世の中で一番上手いんだ」と思い込んで堂々と話すこと、そして終わったら「いやあ難しかった、上手な人がたくさんいた」と謙虚に思うことが重要と説かれた。
様々な「聞き手に伝わる話し方」を解説頂きましたが、どのような場面でも、その人が精一杯の自分で臨み、飾らず自信を持って話すことが最も重要なこと、と学びました。
以上