日 時 11月19日(火) 19時~
テーマ マインドセットと”なりたい自分” =古希を迎えたわたしの反省=
講 師 坪田章(8期生)中小企業診断士・労働安全コンサルタント
<概要>
城南高校から早稲田大学理工学部機械工学科へ進学、卒業後は株式会社竹中工務店に入社。あるとき社内組織の再編成を担当し、会社組織の統廃合や社員スキルの分析業務から、自らのスキルアップとして中小企業診断士と労働安全コンサルタントの国家資格を取得、定年退職後の現在では多くの会社の新入社員研修、特に入社後一定期間を経た「離職予備群」向けの社員教育全般を主な業務とされ、今回はこの知見や経験等に基づくセミナーとなった。
「なりたい自分」を考えるとき、例えば大きな目標として将来は〇〇になりたいという夢や目標を実現するために、〇年後にどのような状況となることが必要か、そしてこれを実現するための小刻みな1年単位の目標に挑戦し、達成したか失敗したかを顧みて省みる(実行したことを思い返して自らの行いを反省する)、これを繰り返すことで大きな目標実現へたどり着く。
この「小刻みのサイクル=なりたい自分の実現に必要な能力やスキルの習得」には、継続する気持ちの維持や失敗続きで諦めてしまうことなど心理的要因が深く関わっている。このような「継続しよう」という気持ちや「もう諦めた」などの意識形成は、無意識の領域=マインドセットが深く関わり、その領域にある固定観念や物事の見方、思い込みなどによってその人たる信念や判断基準、価値観形成に影響するという。
人は一般的に2つのマインドセットを同時に持つとされ、一つは軽やかでしなやかな成長型(グロース・マインドセット:柔軟・粘り強い・自ら行動・小さい努力・感謝など)と、硬直的頑な(かたくな)型(フィックストマインドセット:威圧的・ものぐさ・冷徹・頑固・自己中心など)があり、自らに影響するマインドセットは後天的にいつからでも変えることができるという。
目標達成がしやすくなるとされるグロース・マインドセットへの変更を促すためには、小さな習慣や意識づけ、また環境変化によってもすることができるという。もし自らが失敗・挫折したと感じたときには、単にフィックストマインドセットが無意識下で働いているだけなんだと認識し、これらは成長過程の途中に現れるものと割り切り次へ集中することで「貴重な経験」を得たものとして、結果としてその人は成長していく、と述べられた。以上